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番外編1 瑠璃くんの無駄に長い一日

2009.02.22 *Sun
冒頭発言と、最後の爆弾云々発言をしたいが為に書いたともいえます。
ゲーム本編と、サイト小説本編エンディング後のお話です。
最終回後ですが、ネタバレ等は含んでいないのであげています。


※キャラクター崩壊注意。あんど、あれではないですが、下っぽいものも含まれています。
※苦手な方はこのままブラウザバック推奨です。
※ネタとはいえ「殺」発言連発しているので、こちらも併せてご注意下さい。


台詞の捉え方によっては、男主×女主とも瑠璃×真珠とも~~ともとれます。
とりあえず、最後のは多分不発弾だと思います。

そしてオチはない。
「瑠璃、お前が欲しい」
「つっこみたくないが、ゲームが違うぞ」

 平穏な昼下がり、あまり平和ではない文句が飛び出した。
 場所はマイホーム2階セティールの部屋。現在瑠璃の騎士は核を負傷し寝込んでいたが、つい先程起床した。
 まあそんな裏事情は冒頭の台詞とは全く関係ないので横に置いておく。
「真珠は真珠姫はどうした、見つかったのか」
「そっちは一応エルが捜索中だから安心しろ、大丈夫だぞ。で、返事は?」
「何処が大丈夫だっ」
「まあ落ち付けって、カルシウム不足しすぎだな。そもそも珠魅にカルシウムって必要なのか」
 宝石から生まれた種族。骨も石なのか気になるところである。
 対して瑠璃は顔面が引きつるのを自覚していた。セティールは全くその点に関与せずのうのうと顎に指をあて、考え込む素振りを見せている。

「ところでさっきから気になっていたんだが」
 瑠璃は青筋を立てていた。身体にのし掛かる重みで軋む。
「何であんたは俺の上に乗っかっているんだ」
 腰元に愛用の剣がなかった事実を心底恨んだ。
 質問をぶつけられた人間は、しれっと切り返す。
「そりゃあまぁ、ねぇ、乙女にそんなこと聞いちゃいけませんよ」
「あんた男だろ!」
「素でギルバートにナンパされたことがあるぞ。ぶん殴っておいたけどな」

 当初、このゲームが告知された頃、外見の愛らしさから女性と間違われ、何名かの男性ユーザーを泣かしたという歴史があるのだが、こんな古いネタ覚えている人はいるのだろうか。
 主旨がずれている。女男云々はどうでも良いはずだ。冷静になれ瑠璃。問題はそこではない。何故セティールが覆い被さってきているかということである。
 考えながら泣きたくなってきた。泣けたらどんなに楽か。涙を取り戻せて、珠魅の問題も全部解決出来そうな勢いだ。
 これが女性ならば美男美女と非常に絵になる。教育上宜しくない方面に突入しそうなものの、まだ良い。だが相手はセティール、歴とした性別男である。

「いいからどけっ……ん?」
 ふと視線を感じ目を向けると、エルがいた。
 最初あまりにも外見の特徴が酷似しているため、セティールと兄妹かと思ったら、否定された。居候というか、家族というか、そういうものらしい。
 彼女は一旦、お盆の中身をサイドテーブルに一度回避させた。
 わざわざそんな動作を行った後で、改めてお盆を胸に抱え直し、悲痛な面持ちでこちらを見詰めてきた。微妙に涙目な辺り演技派であるが、褒めたくない。絶対。

「そんな、その人はだれ? そこで何をしているの? あたし信じてたのに、酷いわぁ!」
 脱兎の如く、駆け出そうとする素振りを見せる。
「まってくれ、誤解だ!」
 それを引き留めようとするセティール。微妙に顔が笑っている。
「……あんたら二人とも出て行け」
 というか誰だお前等。
「あれ、この泥棒猫、お母様の方が良かった?」
 エルが振り返り、問いかける。懐かしいフレーズをどうもありがとう。
 この後どうにかしてセティールとエルを追い出し、瑠璃は出て行った。窓から。
 決して先刻の出来事に恐怖したからではない。イベントだから仕方がないのだ。そう、仕方がない。
 あっさりと数時間後に捕獲されてしまったが。




 時は現在。
「で、なんであの時あんな風に馬鹿騒ぎしてたんだ」
 リビングのテーブルを囲む4人。瑠璃はティーカップを静かに置いた。
 隣には真珠姫。愛らしく砂糖とミルクで甘くした紅茶を飲んでいた。前方には憎き、もとい、親友かもしれないセティール。その左には友人と思われるエルがいる。
「瑠璃落ち込んでるし、アホなことすれば元気だすかと」
 セティールが紅茶をすすった。

「というのは冗談で」
「冗談かよ」
 堪えきれずつっこむ。
 対するセティールは爽やかな笑みを浮かべていた。大抵、彼が無駄に笑顔でいる場合、ろくな事がない。
「いやぁ、実際珠魅の生態が気になるといえば気になるというか。なんで瑠璃だけ石の腕なんだろうという感じでだな、研究したいというか。真珠姫は普通の女の子の体だっていうし」
「貴様っ何故知っている!? 俺もよく知らないことを」
「あたしあたし。お風呂とか一緒に入るし、触った感じも全部普通だったよ。ねー」
「あ、あの……はい。でも、そういうこと言われると、ちょっと恥ずかしいです」
 真珠姫がもじもじと赤ら顔でこちらを一瞥し、視線を逸らされた。前方の男のように偽りの天然イコール計算ではなく、純粋で可愛らしい。
 瑠璃も恥ずかしくなったが、正面を向きたくなかった。向いたら終わりだと今までの経験が告げている。最早本能である。
 実にいらない本能だ。

「瑠璃、想像するなよ」
「流石っ、瑠璃ってば変態の極みってところかな」
「本当に殺すぞ、あんた等」

 この二人は以前にも増して、セットにするとあまりにも危険すぎる。基本的にエルの方は単体ならそれほど恐怖を感じないのだが、セティール単品、またはセットになると相乗効果で恐ろしい破壊力を持つ。精神的にも。
 まぁ、物理的な破壊力も半端ないのは、以前珠魅の都市で騒動があった際、破壊しまくっていたことで十分すぎるほど理解していた。
 その原因は瑠璃自身だったから、あまり深く回想したくない。
「石の腕は横に置いておいて、その他にもあるんだけどな。実際お前等核から生まれるんだろ」
 セティールがぴしっと瑠璃と真珠姫の核を指さした。
 他人にやられれば非常に不愉快な行為だが、彼等なら大丈夫だと安心していた。そして無意識に安堵する自身に気付き、瑠璃は愕然と項垂れたくなった。
 流されてはいけない。この二人はその人の心の良い部分につけ込み、思う存分に遊んでいくのだ。

「それなのになんで人間と同じような姿してんのかなってさ。紛れ込ませて外敵から守るためだろうけど。でも男女がいる必要は全くないだろ。生殖行為で増殖するわけじゃねぇし」
「とりあえず増殖って表現はどうかと思うよ」
 裏拳でエルがセティールにつっこみを入れた。彼はまともに身体で受けることはせず、きちんと片手で受け止めていた。もろに食らったら恐らく危険なんだろうとは容易に想見できた。
 そういえばレベルが99になったと、いっていたような。
 スキンシップも命がけ。そろそろ死人が出て良い頃合いである。
「食物は摂取しなくても良いけど、できるし。これはさっきと同じで人間に不自然と思われないため、同様の行為が出来るようにしてるんだろうけど。じゃあ全部人間と同じ事ができるのか実験しようと」
 ショートケーキ(セティール作)を食べる手を止め、真珠は首を傾げた。
「どういうことですか、おにいさま」
「いや、真珠、お前は知らなくていいんだ。そのままでいてくれ」

 とりあえず、真珠姫の口元についた生クリームを拭ってやった。仲睦まじいことでと、エルににやにやされた。
 これだから嫌なんだこいつら。瑠璃は内心叫びを上げる。
 下手に根がいい奴で、本当に凄くいい人だと知り尽くしているからこそ、葛藤する。そしてことごとく騙される。
 けれどこの二人が最初に瑠璃や真珠姫、珠魅を信じてくれて、協力してくれた。その恩は忘れられないし、忘れたくない。
 だから毒突きはするものの、本気で二人に手を挙げたことはない。何回かは出しかけたが。けれど手を出したら間違いなく返り討ちに遭うのは目に見えていた。

「最初は真珠姫に協力して貰おうと思ったんだけど、やっぱり道徳的にまずいから、ここは愛しの瑠璃くんに文字通り体張って貰おうかなと」
「このサイトにそっち系の趣味はないというのは一応知っているよな」
「むしろ作者が、それ無理って叫ぶぞ」
「そこまで裏事情メタ発言しなくていいよ……二人とも」
 少し深入りしすぎてしまった。
 セティールがこほんとわざとらしく、本当にわざとらしく咳払いをした。

「そういうことだから瑠璃」
 真顔で彼がこちらを見詰めてきた。とりあえずグッジョブと言わんばかりに立てている親指を仕舞って欲しい。
「本番はカットできて舞台裏でこういうことがありました程度で清むんだ」
「それでもその事実が残るだろう、断固拒否する」
 瑠璃が切り捨てると、今度ははいはーいとエルが挙手をしてきた。
「じゃあ真珠姫がいいの?」
「やめてくれ、パールに皆殺しされる」
 瑠璃は青ざめながらぼそぼそと反論した。
 そんなことしませんよと真珠姫が膨れていた。あれは間違いなくする目だ。
「じゃああたし?」
「って発言したら、その瞬間全力で殺しに掛かるからな、いっとくけど」
 瑠璃は盛大に溜息をついた。

「なら最初からそんな案ださなければいいだろう」
「ああ、勿論。遊んでるだけだしな。別件で済んでる。ジオに題材があってさ、生態系に関する詳細なレポートとか色々あって面白かったぞ」
「あるのかよ!?」
 内心同胞を色々題材にされたのかと思うと怒りがわいてきたが、レポートをまとめたのがエメロードと聞き、後で問い質さなければと心に決めた瑠璃がいる。
「仲良しさん、ですね。瑠璃くんとおにいさま」
 これの何処をどう見れば仲がよく見えるのか、問いつめたい。

「まぁ、喧嘩するほど仲が良いってよく言うし。そうそう、お茶のお代わり入れ直すけど、真珠ちゃん手伝ってくれるかな」
「はいっ」
 エルの誘いに真珠姫が満面の笑みで頷いた。
 食べきったショートケーキのお皿と共に、自身のティーカップを持ち、台所へと消える。
 真珠姫は最近よく笑う。特にこの家にくるとそうだ。昔一時的に暮らしていたこともあって、馴染みやすいのかもしれない。
 瑠璃は口元を緩ませた。
 何はともあれこういう結果に落ち着いて、正直ほっとしていた。
 穏やかな時間というのも悪くない。

「やれやれ、どうして茶を飲んでいてこんなに疲れるんだ」
「全くだ」
「どの口が言うんだ、あんた」
 直後に何度目かの溜息をつく。瑠璃は紅茶を飲もうとして、カップが空になっていることに気付いた。
 あとで真珠姫にお代わりを頼もう。
 そして先程から少々気になっていた点があった。好奇心から、彼に質問を投げかけてみた。

「ところで、さっきのは保護者としての言い分か」
「ん? ああ、あれな。それもあるといえばあるけど」
 セティールはカップを置いて一言呟いた。
「まぁ、やることはやってるし」
 さらりと問題発言。
 その言葉に瑠璃は吹きそうになった。紅茶がなくて正解だった。
「今のは爆弾を落としたのか、不発弾を落としたのかどっちなんだ」
「さあ?」
 肩をすくめられた。
 全く、流石というべきか。
 本当に食えない奴である。






何処かの落ちものゲームの彼が元ネタ。でも話自体にオチはないです。
色々酷くてすみませんでした。

中身の実際どうなのよ云々は分かりません。その後の設定を全く考えていないというのもありますが、元々ラブラブしていたりするのは、そんなに好みではないのです。
あれです、ツンデレの黄金比率は9:1というのと同じく(むしろ100:1でも良い)それくらいで丁度良いのです。なので別に決めていないという結果に。
リクエストとかはまた別になりますが。このサイト辺境に存在するので、おそらくそういう希な方もいらっしゃらないと思うので、ラブいものに関しては日の目を見ることはないでしょう。


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絶賛応援中


素敵企画を発見したので思わず。



本編目次

全14話予定

セイレーン編
第0話 世界の象徴
第1話 長くも短くもない一日( )
第2話 人魚の願い( )
第3話 鳥乙女の願い( )
第4話 寄り道道中( )
第5話 閑話休題( )
第6話 煌めきの都市防衛戦( )
第7話 旧時代
第8話 人形の願い
第9話 少しだけ長い一日

聖域編
第10話 鏡面世界
第11話 とても短い一日
第12話    の物語
第13話 聖域へと至る軌跡
第14話 ふたりぼっち
エピローグ

以降小出しにて更新中(現在第7話迄)



番外編目次

【時間軸】
ゲーム本編中:

サイト本編中:
現実と理想の差異による只の散歩
サイト本編後:
瑠璃くんの無駄に長い一日



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